私は前回、前々回のブログで、皮革(レザー)に対して彫刻・切断加工を行ってみました。
結果について、気になる方はぜひこちらをご覧ください。
様々な材質へ加工ができるCreality Falcon2 Proですが、
実は、これまでご紹介してきた材料以外にもまだ加工することができます。
今回は、金属の材料への彫刻加工に挑戦してみたいと思います。
金属への彫刻加工
Falcon 2 Proは金属への彫刻加工を行うことができますが、
すべての金属材料に対して加工できるわけではありません。
材質や色の有無などによっても加工ができるかどうか変わります。
また、すべての材料に共通して切断加工はできないため、彫刻加工のみになります。
そのため、今回は加工できる材質の1つであるステンレスに対して、
彫刻加工を行ってみたいと思います。
早速加工してみる!
用意したのは厚さ0.5mmのステンレス製の薄板です。

まずは、データを用意して加工を初めて行きたいと思います。
今回は、文字と数字が入った銘板をイメージしたデータを用意しました。

このデータを使って加工していきたいと思います。
設定方法については前回のブログでもご紹介した方法と全く同じです。
今回は彫刻と充填の2つを使って設定しました。
文字の部分はすべて充填の設定を使用し、枠線は彫刻の設定を使用しました。

材質には、もっとも近い「Brushed starinless steel」を適用しました。
まずは、デフォルトの設定の場合にどのようになるか確認します。
加工条件
・彫刻 → 速度:5,000 / パワー:50
・充填 → 速度:5,000 / パワー:50
結果
その結果、下記のようになりました。

彫刻の角の部分がわずかに途切れてしまっています。
また、ある程度文字のサイズがある[NAME PLATE]や[SYSTEMCREATE]の部分はしっかりと、読むことができますが、その他の文字がぶれているようにみます。
そのため、彫刻のパワーを10強く設定し、
さらに、全体的にサイズを拡大して再度加工しました。
加工条件
・彫刻 → 速度:5,000 / パワー:60
・充填 → 速度:5,000 / パワー:50

すると輪郭のラインもかなりはっきりとし、先ほどまで読みにくかった文字もより鮮明になりました。

まとめ
今回は、厚さ0.5mmのステンレス板に彫刻加工をしてみました。
まだまだ、設定を詰めればさらにきれいに加工できると思います。
1点、加工している中で気になるポイントがありました。
それは、2回目の加工中に材料が反りが発生した点です。

加工前から材料自体に少し反りはありましたが、ここまでではなかったため、
レーザーの出力を上げたことや、データのサイズを大きくしたことで、加工時間が増えた影響によるものかもしれません。
そのため、薄い素材の場合は、単純にレーザーの出力を強くするだけではなく、
速度とのバランスを考えて調整する必要がありそうです。
今後も検証を続け、また改めてご紹介したいと思います。
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