私は、以前のブログにて、ステンレス製の金属プレートにレーザー彫刻ができるのか検証を行いました。
今回は、違う金属にレーザー加工を行った場合、
どのような結果になるのか調べてみたいと思います。
用意した金属について
今回、用意したのは全部で4種類です。
①チタン
②NAK
③真鍮
④銅
の計4種類です。

これらにレーザー彫刻を行い、加工できるか試していきます。
用意したデータについて
今回は文字の彫刻を行っていきます。

漢字、英字、数字の三種類を入れました。
今回は外側の線を彫刻、文字を充填の設定で加工していきます。
さっそく加工していく!
①真鍮
まずはチタンから加工していきます。
チタンは以前に行ったステンレスよりも強度に優れた材料です。
付属ソフトにはステンレス以外の登録がなかったため、
ステンレスの設定をベースに作成していきます。
なんどか調整した結果下記のような条件と仕上がりで加工することができました。
加工条件)
・彫刻 : 速度:1000 / パワー:40
・充填 : 速度1500 / パワー:50

加工した文字が若干青みがかっていますが、しっかりと文字が視認できるくらいに彫刻することができました。
②NAK
次は、NAKを加工してみたいと思います。
こちらの材料も登録されているパラメータがないため、チタンと同じ設定で加工しました。
加工条件)
・彫刻 : 速度:1000 / パワー:40
・充填 : 速度1500 / パワー:50

全ての文字がしっかりと読めるくらい、きれいに加工することができました。
③真鍮
次に真鍮を加工していきます。
真鍮はかなり光沢があります。そのためかなり難しそうな感じです。
こちらはチタンの設定と全く同じ。というわけにはいかず、なんどかテスト加工を行い適性の条件を探しました。
その結果
加工条件)
・彫刻 : 速度:1000 / パワー:55
・充填 : 速度1200 / パワー:50
光の当たり方によって見えにくい角度がありますが、
文字が読める程度には加工することができました。


④銅
最後は今回用意した材料の中で、最も光沢がある材料です。
まずは、チタンの設定をベースに加工を行いましたが、うまく造形できず、
パワーや出力を変えて何度もトライしましたが、彫刻することができませんでした。
加工条件)
・彫刻 : 速度:3500 / パワー:50
・充填 : 速度1500 / パワー:50


銅の場合は、反射率と熱伝導率が高いため、加工は難しいということが分かりました。
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