皮革(レザー)を加工してみる!(加工編)

Falcon2 Pro 60W

私は前回のブログでCreality「Falcon2 Pro」を使用して、皮革(レザー)への加工に挑戦するべく、
切断・彫刻・充填の3つの加工方法が入ったデータの作成方法についてご紹介しました。

今回は、このとき作成したデータを使って、実際に加工する工程についてご紹介したいと思います。

加工の準備

今回の素材は、これまで加工してきた2つとは異なり、非常に軽くやわらかい素材です。
そのため、テーブルにそのまま置くだけでは、内部のエアーやマシンの振動によって
移動してしまうことがあります。
そうなると、加工が失敗してしまうため、マスキングテープを使って四隅を固定しました。
レーザー加工は非接触のため、しっかりと固定する必要はありません。

PCと本体を接続したら前回、作成したデータを用意します。

今はまだ革用の設定が反映されていない状態のため、材料を選択します。

今回は茶色のレーザーを使用するため、Brown letherの設定を選択し、確認を押します。

反映前

反映後

このように速度やパワーの設定が変化したことがわかります。

早速加工をしてみる

1回目

早速、作成した設定(デフォルトの値)で加工をしてみます。

切断 : 速度4000 / パワー80
彫刻 : 速度6000 / パワー20
充填 : 速度6000 / パワー10

完成したのがこちらです。

切断の設定はデフォルトのままでもしっかり切断することができました。
断面をみても焦げすぎているということもなく、非常にきれいです。

断面

充填の設定もデフォルトの設定でしっかりと充填されており、ロゴマークがきれいに彫られています。

しかし、彫刻の設定だけがうまく加工できておらず、よく確認してみるとところどころわずかに線は入っているものの、ほとんど見えません。

そのため、彫刻の設定のみ追加で調整をしていきます。

2回目

次はレーザーの出力を上げて調整することにしました。
レーザーを強くしすぎると今度は切断されてしまうため、少しずつ強くする必要があります。
今回は10だけ強くして再度加工していきます。

彫刻 : 速度6000 / 出力20

結果

先ほどと比べるとかなり視認できるようになりましたが、これでも出力が弱いようです。
先ほどの設定と比べて一部の文字は輪郭のラインが見えるようになったものの、
まだ、途切れてしまっている部分も多くあります。。

3回目

さらにレーザーの出力をさらに10上げて加工してみました。

彫刻 : 速度6000 / 出力30

その結果、文字の輪郭がはっきりと視認できるくらいきれいに加工することができました。

おまけ

今回は3種類の加工方法を使って検証を行いましたが、
彫刻の設定だと文字が見えにくかったので、ロゴと同じ充填で設定し、
加工してみました。

文字の視認性も非常によくなりました。
今回の革の素材と色の場合は、彫刻ではなく充填の方が
はっきりと文字が確認できるということがわかりました。


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