Falcon2 Pro 60Wを使ってみる!(彫刻加工編)

Falcon2 Pro 60W

前回のブログでは、Crealityのレーザー加工機「Falcon Pro 2 60W」を使う前に必要になる
キャリブレーションの工程についてご紹介させていただきました。

今回は、実際にFalcon 2 Pro 60Wを使用してレーザー彫刻を行ってみたいと思います。

彫刻加工を始めるには

まず、加工したい材料をテーブルに設置します。
今回は木の板の彫刻加工を行いたいと思います。
配置できたら材料の厚みに合わせてレーザーユニットの位置を調整します。

前回も行ったように調整用の治具をプレートに乗せて、ユニットの高さを調整しました。

材料を配置したらソフトウェアのカメラポジショニングの右側の真ん中にある「写真を撮る」というボタンを押します。すると現在のテーブル上の写真が撮られます。

今回は、文字を彫刻してみたいと思います。
画面左側の「T」テキストボタンをクリックし、撮影したワークの任意の位置をクリックし、
テキストを入力してください。

入力すると画面右側にレイヤーが追加されます。
今回は彫刻を行うため、このままの設定で大丈夫ですが、

モデルの欄をクリックすることで、彫刻/充填/切断の3つから加工方法を選択することができます。

最後に加工する材質を選択します。
材料の項目をクリックすることで、あらかじめ登録されている材料と設定が表示されます。
登録されている材質がない時は、近いものを選んでください。
今回はBasswood boardで設定し、厚みを入力しました。

レーザー加工を開始する

Basswood boardの2mm厚の彫刻の設定では、速度が6000、パワーが40という値で加工されます。
一旦、このままの設定で加工を開始します。

加工前に、加工の位置が正しいのか確認するために画面下のフレームボタンを選択します。

するとレーザーユニットが移動し、加工範囲を囲むようにして移動します。

加工位置が正しいことを確認したら

開始ボタンを押します。

するとこのように文字が彫刻されました。
完成したモデルを確認してみると、
ところどころラインが途切れておりうまく加工できていないことがわかります。

正確に彫刻できなかった場合、速度と出力を調整します。
今回は速度を調整することにしました。

先の設定では、速度を6000mm/mに設定していたため、

5000mm/mに設定しました。

一度機外に取り出したことでワークの位置が変わってしまったため、
再びカメラポジショニング→写真を撮るからワークを撮影し、
彫刻する文字の位置を上にずらして加工しました。

速度が5000、パワー40の彫刻

すると先ほどの設定よりもラインの色が濃くなりよりはっきりしました。
しかし、まだ文字の角の部分には欠けがみられるためさらに速度を遅くして調整しました。

速度4000、パワー40の場合

これでかなりラインが濃くなりエッジの部分もつながりましたが、
まだ、一部にかけているところがみられるので、さらに遅くして彫刻を行いました。

速度3000、パワー40の彫刻

これではっきりとしたラインで文字の角までラインがきれいにつながりました。

まとめ

今回は、Falcon2 Pro 60Wを使って初めての彫刻に挑戦してみました。
使用したい材質に合わせて最適な設定を検証することが重要だとわかりました。

また、今回は検証のために速度の設定だけを調整しましたが、
次回のブログではパワーの設定を調整して彫刻をしてみたいと思います。


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