超細かい積層ピッチで造形してみる!

3Dプリンタ

私がこれまでこれらの検証を行う際に使用していた設定は、専用のスライスソフト「Creality Print」に
あらかじめ用意されている、標準の設定を使用していました。

0.4mmのノズルを使って0.2mmの積層ピッチで造形する設定です。

そんな標準で用意されているプロファイルの中に気になる設定がありました。
それが、積層ピッチを0.08mmで造形するというもの。

今回は、実際0.08mmの積層ピッチで造形すると、
どのようなモデルができるのか実際にやってみたいと思います。

作成するモデルについて

今回、造形サンプルとして選んだのがこちらです。

3Dプリンタのベンチマークとしてよく使用されている船のモデルです。
この形状の中には緩斜面と急斜面部分が含まれたモデルです。

こちらを、それぞれの設定で造形して緩斜面と急斜面部分の仕上がりの違いを確認してみたいと思います。

造形条件について

今回はメーカーがあらかじめ用意しているデフォルトの設定を使用して造形します。

積層ピッチ0.2mmの設定
○ノズル径 : 0.4mm
○材料 : Hyper PLA
○造形スピード : 一層目60mm/s | 外壁200mm/s | 内壁300mm/s
○ノズル温度 : 220℃
○サポート : なし
○冷却ファン : ON
○積層数 : 150層
造形時間 : 31m

積層ピッチ0.08mmの設定
○ノズル径 : 0.4mm
○材料 : Hyper PLA
○ノズル温度 : 220℃
○速度 : 一層目60mm/s | 外壁200mm/s | 内壁350mm/s
○サポート : なし
○冷却ファン : ON
○積層数 : 374層
造形時間 : 1h12m

スライスソフト上でもすでに緩斜面部分の仕上がりが大きく異なっています。
実際、造形するとどれくらい見た目に変化があるのでしょうか?
早速、上記の造形条件で同じモデルを造形しました。

積層ピッチ0.2mmのモデル

まずは、最も標準的な設定である積層ピッチ0.2mmの造形から見ていきます。

全体的にきれいに仕上がっています。
また、今回のポイントである緩斜面・急斜面部分も非常にきれいに造形出てきています。

0.2mmピッチの設定でも、十分といえる完成度だと思いますが、
0.08mmで造形した場合、どれくらい違いが表れるのでしょうか?

積層ピッチ0.08mmのモデル

完成したモデルがこちらです。

積層ピッチが細かくなったことで、屋根や船の先端部分の緩斜面部分の段差がなくなり、
よりきれいに造形できていることがわかります。

まとめ

今回は、積層ピッチに違いによってモデルの仕上がりにどれくらいの差があるのか検証してみました。
特に、緩斜面部分の造形に大きな違いが表れるということがわかりました。


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